Echo Showで離れた親を見守る方法|カメラより抵抗が少ない理由と活用シーン

Echo Showで離れた親を見守るイメージ

離れて暮らす親に見守りカメラを勧めて、断られたことはありませんか。

私もそうでした。一人暮らしの母が心配で見守りカメラを提案したら、返ってきたのは「監視されてるみたいで嫌」。その前に、スマホを持たせてLINEを教えたときも、結局ほとんど使ってもらえませんでした。心配する気持ちが、なかなか形にならない。しばらくは、そのもどかしさばかりが残っていました。

カメラのあとにセンサーを入れて、それでも「顔を見たい」という気持ちは消えなくて。たどり着いたのがEcho Showです。3年前のゴールデンウィークに、母の日のプレゼントも兼ねて実家へ持って帰りました。それから今日まで、ほぼ毎日、母の顔を見て話しています。

渡すとき、「見守り」という言葉は一度も使いませんでした。「顔を見ながら話せるテレビ電話だよ」と伝えただけです。母の返事は「それなら、まあいいかな」でした。

声だけの電話では気づけなかった顔色の変化に気づけるようになったのも、Echo Showに変えてからです。ここでは、カメラを断られた私がたどり着いた使い方を、そのまま書いていきます。

この記事でわかること

  • Echo Showがカメラより親に受け入れられやすい理由
  • 見守りカメラとの違い(どちらが向いているか)
  • 私が実際にやっている見守りの使い方
  • 親に「テレビ電話」として受け取ってもらう伝え方

Echo Showが見守りに使える理由

「見守りたいなら、カメラのほうが確実じゃない?」

最初は私もそう思っていました。ずっと様子が映るカメラのほうが、安心できそうな気がしますよね。でも母に断られてから、Echo Showには見守りカメラにはない強みが2つあると気づきました。ひとつは親が操作しなくてもこちらから繋がること。もうひとつは、監視の道具に見えず「電話」として置けることです。

親が何もしなくても、こちらから繋がる

Echo Showには「呼びかけ」という機能があります。

相手が応答ボタンを押さなくても、スマホのAlexaアプリで「呼びかけ」をタップすれば、自動でビデオ通話が始まる仕組みです。母は機械が苦手で、スマホの着信音にも気づかないことがしょっちゅう。でもEcho Showなら、母が何もしなくても、こちらから顔を見にいけます。

これは想像以上に大きいところでした。ある方は90代のお父さんに「テレビ電話なんて面倒なことはいやだよ」と拒否され、応答の操作もうまく覚えられずに手こずったそうです。それでも呼びかけで応答をいらなくしたら、お父さんはすぐに慣れて「テレビ電話もいいな」と話すようになった、と書いていました(体験談ブログ)。

「スマホを持たせても、結局使ってくれないんじゃ……」。そう感じている方は多いと思います。私もLINEで一度あきらめました。親の側の操作をゼロにできるのが、呼びかけのいちばんの強みです。

親の見守りもかねてamazonのエコーショー8を購入しました。私や子供部屋にはエコーショー5を使っており、呼びかけ機能でテレビ電話も使えてとても便利です。

Yahoo!知恵袋

「監視」ではなく「電話」として置ける

見守りカメラは、映像がずっと映ります。だからこそ「監視されている」と感じる親は少なくありません。カメラを入れたら緊張して親がリビングに行かなくなった、という話も聞きます(Web eclat)。

Echo Showは、繋がるのが通話のときだけです。しかも一方的に見るだけでなく、母のほうもこちらの顔を見て話せます。母にとっては見張られる道具というより、顔を見て話す電話。この立ち位置の違いが、受け入れやすさを大きく変えました。

見守り専用機ではないのも、置きやすい理由でした。天気を声で聞けて、音楽もラジオも流せて、孫とビデオ通話もできる。母は最初こそ身構えていましたが、孫と画面越しに話せるとわかってからは、自分から使うようになりました。「見守りの機械」というより「毎日使う機械」として、茶の間に馴染んでいます。

見守りカメラとEcho Showの違い

「結局、カメラとEcho Show、どっちがいいの?」

ここは正直に書きます。どちらが上ということはなくて、親の性格と、何を確認したいかで分かれます。私はカメラを断られたからEcho Showに来ましたが、親がカメラに抵抗がないなら、いつでも映像で確認できるカメラのほうが安心な場面もあります。

比較表で見る違い

項目 Echo Show 見守りカメラ
親の抵抗感 低め(テレビ電話として使える) 高め(監視されている感覚)
双方向通話 できる できない
常時の映像 通話のときだけ いつでも見られる
親からの連絡 声だけでできる できない
録画 なし あり
本体価格 3万円台(Echo Show 8)/1万円台(Echo Show 5) 数千円〜
月額費用 なし 機種により発生

カメラのほうが向いている場合

  • 認知症などで会話でのやりとりが難しい
  • 留守のあいだの様子まで映像で見ておきたい
  • 親がカメラに同意している、または気にしない
  • とにかく常に状態を確認しておきたい

Echo Showのほうが向いている場合

  • 親が「監視されたくない」と言っている
  • 見守りカメラを一度断られた
  • 一方的に見るより、会話でつながっていたい
  • 親のほうにも連絡手段を持たせたい

私のようにカメラを断られた経験があるなら、Echo Showは有力な選択肢です。「見守り」というより「つながり」の道具として切り出せるので、話が前に進みやすくなります。カメラとセンサーで迷っているなら、見守りはカメラとセンサーどっちがいい?もあわせてどうぞ。

Echo Showで親を見守る使い方

私がEcho Showでやっている見守りは、拍子抜けするくらい地味です。毎朝ちょっと顔を見て、たまに呼びかける。それだけ。特別な操作はしていません。ここからは、その中身をそのまま書きます。

毎朝の「おはよう」で顔色を見る

私は毎朝、8時ごろに母へ呼びかけています。

「おはよう、よく眠れた?」「今日は暑くなるみたいだよ」。そんな、なんでもない会話です。でも顔を見て話すだけで、その日の調子がなんとなくわかります。声だけの電話のころは気づけなかった、顔色や表情の変化に気づけるようになりました。

「今日はちょっと疲れてそうだな」と思った日に「体調どう?」と聞いたら、「ちょっと風邪気味かも」。早めに病院を勧められたことがありました。声だけだったら、たぶん聞き流していたと思います。

電話に出なくても、様子だけは見える

以前は、母が電話に出ないと不安で何度もかけ直していました。10回鳴らしても出ない。「倒れてるんじゃ」と焦って、やっと繋がったら「庭にいて気づかなかった」。そんなことの繰り返しでした。

呼びかけなら、母が応答しなくても繋がります。母がその場にいなくても、部屋の様子は見えます。テレビがついていれば「いつもどおり過ごしてるな」とわかるし、戻ってきたら「あ、いたいた」と話せる。出ないたびに最悪を想像していたころより、ずいぶん気持ちが軽くなりました。

地震や台風のあと、すぐに顔が見られる

地震や台風のニュースを見ると、真っ先に母のことが浮かびます。

電話回線が混んでいると、かけても繋がらないことがありますよね。呼びかけはインターネット越しなので、電話が混み合っていても繋がることが多いです。震度4の地震があったとき、すぐ呼びかけて母の顔を見られました。「大丈夫、なんともないよ」の一言で、力が抜けたのを覚えています。

親のほうからも「呼びかけて」と言える

Echo Showは、母のほうからも私を呼べます。「アレクサ、〇〇に呼びかけて」と話しかけるだけ。スマホを探して手に取る必要がありません。

母は「もし転んで動けなくなっても、声さえ出せば繋がるから」と言っています。使い始めてしばらく経つと、こんな時間が普通になります。金曜の夜、仕事から帰ってソファに腰を下ろし、スマホから母に呼びかける。数秒で画面に母の顔が出て、「おかえり」と言われる。それだけで、離れて暮らしている距離が少し縮まった気がするんです。

もっと安心したいなら|センサーとの組み合わせ

Echo Showだけでも見守りには十分使えますが、私はセンサーと組み合わせています。

SwitchBot人感センサー+Echo Showの使い方

使っているのはSwitchBotの人感センサーです。流れはこうです。

  1. 人感センサーをリビングやトイレに置く
  2. センサーが母の動きを拾う
  3. 一定時間(私は3時間で設定)動きがなければスマホに通知が来る
  4. 通知が来たらEcho Showで呼びかけて、顔を見て確かめる

ふだんは何もしなくてかまいません。異変があったときだけ確認できるので、母のほうも「四六時中見られている」感覚になりません。

センサーだけだと「動きがない」ことしかわからず、寝ているだけなのか本当に何かあったのか判断できません。そこでEcho Showの出番です。すぐに呼びかけて顔を見れば、たいていは「昼寝してただけ」とわかって胸をなでおろせます。間接的な見守り(センサー)と、直接の確認(Echo Show)。この2段構えが、いまの私の落ち着きどころです。

設定のやり方は、SwitchBotで親を見守る方法とSwitchBot人感センサーで安否確認する方法にまとめています。

親に受け入れてもらうコツ

どれだけいい機械でも、親に使ってもらえなければ意味がありません。カメラで失敗してEcho Showで受け入れてもらえた私の経験から、伝え方のコツを3つ。

「見守り」という言葉を使わない

「見守りのために置いていい?」と聞くと、親は「監視されるのか」と身構えます。

私は母に「顔を見ながら話せるテレビ電話だよ」とだけ言いました。「見守り」という単語は出していません。

  • ✕「心配だから見守らせて」
  • ○「顔を見て話せたら、私もうれしいな」

言い方を変えるだけで、受け取られ方はずいぶん変わります。

親にとってのメリットから伝える

「私が安心したいから」ではなく、「お母さんにとっていいことがあるから」の順で話すと、すんなり通りやすいです。私が母に伝えたのは、こんなことでした。

  • 孫の顔が大きな画面で見られるよ
  • ボタンを押さなくても、声で電話できるよ
  • 天気予報も声で聞けるよ
  • 何かあったとき、声だけで私に繋がるよ

母にいちばん響いたのは「孫の顔が見られる」でした。今では孫とのビデオ通話を毎週楽しみにしています。見守りの話から入っていたら、たぶんここまで使ってくれなかったと思います。

呼びかけは、必ず同意を得てから

呼びかけは親の操作がいらないぶん、黙って設定するのはやめたほうがいいです。

家族でも、突然画面が繋がって顔が映れば驚きます。Echo Show 8のカメラで身内が黙って見守っていたのを知って、「これは監視や盗聴では」と不安になった、という相談も実際にありました(Yahoo!知恵袋)。良かれと思った見守りが、無断だと「監視」に反転してしまう。ここは慎重にいきたいところです。

私は設定の前に、母にこう説明しました。

「私から電話するとき、お母さんがボタンを押さなくても繋がる設定にしていい? 最初の何秒かは画面がぼやけるから、いきなり映るわけじゃないよ」

母も最初は「え、勝手に繋がるの」と心配していましたが、実際に見せて説明したら納得してくれました。カメラを断られた経験がある方は、見守りカメラを親が嫌がるときの対処法も参考になると思います。

Echo Showを実家に置くまでの流れ

「設定が難しそう」と身構える方が多いのですが、やることはそんなに多くありません。

必要なもの

必要なもの 補足
Echo Show本体 私が使っているのはEcho Show 8
実家のWi-Fi なければモバイルWi-Fiで代用できる
スマホ Alexaアプリを入れる
Amazonアカウント 自分のアカウントでかまわない

設定の流れ

  1. スマホにAlexaアプリを入れる
  2. Echo Showを自宅のWi-Fiで初期設定する
  3. 呼びかけを有効にする
  4. 実家のWi-Fi情報を登録する(またはモバイルWi-Fiとセットで設定)
  5. 実家に送る、または帰省時に持っていく
  6. 親はコンセントに挿すだけ

コツは、自宅で設定を済ませてから実家に持ち込むこと。親の側はコンセントに挿すだけで終わります。

正直に言っておくと、Echo Showはもともと見守り専用の機械ではありません(DigitalBiz)。見守り向けの設定を手取り足取り教えてくれる公式マニュアルがあるわけでもないので、最初の準備はこちら側でやる前提です。それと、実家のWi-Fiが弱いと呼びかけの画質が落ちます。さきほど引用した方も「呼びかけると画質が悪い」と書いていて、原因はたいてい回線側。繋がりが悪いときは、ルーターとEcho Showを再起動するとなおることが多いです(Yahoo!知恵袋)。

細かい設定手順はEcho Show高齢者向け設定ガイドに画像つきでまとめました。呼びかけの設定だけ知りたいときはアレクサ「呼びかけ」機能の設定方法へどうぞ。

まとめ|「見守り」ではなく「つながり」から始める

私はカメラを断られたとき、正直へこみました。「心配してるだけなのに、どうしてわかってくれないんだろう」と。

でもEcho Showを使い始めて、見方が変わりました。一方的に見張ることだけが見守りではありません。お互いが嫌な気持ちにならない形で、顔を見て話す。それも立派な見守りだと、いまは思っています。

母は今、Echo Showを気に入って使ってくれています。孫とのビデオ通話を楽しみにして、何かあれば声で連絡してくる。離れていても顔を見て話せる。それだけで、距離がぐっと近くなりました。

もしあなたが見守りカメラを断られたところなら、次はEcho Showを「テレビ電話」として差し出してみる価値があります。逆に、親がカメラを嫌がっていないなら、無理にEcho Showにしなくてもいい。まずは、親がどちらなら受け取ってくれそうかを思い浮かべるところから始めれば十分です。

次のステップ

設定を始めたい方
→ Echo Show高齢者向け設定ガイド

呼びかけ機能を詳しく知りたい方
→ アレクサ「呼びかけ」機能の設定方法

見守りカメラも検討したい方
→ 見守りはカメラとセンサーどっちがいい?

センサーとの組み合わせを知りたい方
→ SwitchBotで親を見守る方法