SIM内蔵見守りカメラおすすめ3選|Wi-Fiなしの実家でも使える

SIM内蔵見守りカメラで離れた親を見守るイメージ

離れて暮らす母のために見守りカメラを調べていて、「実家、Wi-Fiないんだった」と手が止まった。この記事は、そこで引っかかった方に向けて書いています。

私の実家も同じでした。父が亡くなってから母が一人で暮らしていて、父がいた頃のネット契約はとうに解約済み。母はスマホも持っていません。「見守りカメラってWi-Fiがないと動かないんでしょ」と、半ば諦めていた時期があります。

その突破口になるのが、本体にSIMカードが入っているSIM内蔵型のカメラです。携帯電話の回線を使うので、実家にWi-Fiがなくてもコンセントに挿すだけで映像が届きます。実際、こんな相談も寄せられていました。

実家の一人暮らしの母が認知症になり見守りカメラを置こうと思ってるのですが実家にはネット環境がなくて固定電話くらいしかありません。 WiFi不要で使える見守りカメラでオススメを教えてください。

Yahoo!知恵袋

この記事は、そのSIM内蔵型の3製品を横並びで比べるためのものです。料金・通信量・親側の手間を、裏取りした数字で並べます。「Wi-Fiなしでどう見守るか」の全体像から知りたい方は、先にWi-Fi不要の見守りカメラの選び方で地図をつかんでから戻ってくると、迷いません。

SIM内蔵カメラの仕組みと、月額がかかるわけ

仕組みはシンプルで、「カメラの中にスマホが1台入っている」と思えばだいたい合っています。本体のSIMが携帯回線(4G/LTE)で自分からネットにつながるので、実家のWi-Fiルーターはいりません。親御さん側は電源を入れておくだけ。あなたのスマホアプリから映像を見ます。

夜、布団に入る前にスマホを開くと、「21:10 リビングで動き」とだけ残っている。ああ、まだ起きてお茶でも飲んでいるんだな。それが分かるだけで、こちらも安心して眠れます。帰省しなくても、一日に一度そういう瞬間を持てるのが、SIM内蔵型のいちばんのありがたさです。

裏返すと、携帯回線を借りている以上、毎月の通信費がかかります。ここがWi-Fi接続型との一番の違いです。自宅のWi-Fiにつなぐタイプなら、本体を買えばあとは月額0円〜(クラウド保存料くらい)で使えるものもあります。SIM内蔵型は、その手軽さと引き換えに月4,000〜5,000円ほどの固定費が乗る、と考えておいてください。

「じゃあ結局、光回線を引くのと変わらないのでは?」と思いますよね。でも工事はまったく別物です。回線工事は申し込みから開通まで数週間かかることもあるのに対して、SIM内蔵型は届いた箱を開けてコンセントに挿せば、その日から見守りが始まります。遠方で、親に設定を手伝ってもらえない事情があるほど、この「挿すだけ」は効いてきます。

通信量はどれくらい必要か(使い方別の目安)

SIM内蔵型を選ぶとき、最初にぶつかるのが「で、通信量は何GB契約すればいいの?」という疑問です。私もここでつまずきました。同じ疑問の相談が知恵袋にもあります。

見守りカメラについて親の見守りで実家に見守りカメラを設置予定ですがお聞きしたい事があります実家にネット環境が無くSIMカードをセット出来るカメラを考えていますが見る頻度数回に分けて10分/1日位だとデータSIM何ギガ位の契約したらいいでしょうか?

Yahoo!知恵袋

映像を見るときの通信量は、画質でだいぶ変わります。ざっくりの目安がこちら。

画質 1分あたり 10分あたり 1時間あたり
低画質(SD) 約3MB 約30MB 約180MB
中画質(HD) 約7MB 約70MB 約420MB
高画質(フルHD) 約15MB 約150MB 約900MB

※製品や電波状況で変わります。あくまで目安です。

これを1ヶ月分に直すと、見る頻度ごとの必要量はこのくらいに落ち着きます。

こんな見方 1日の視聴 月の目安
朝晩ちょっと確認する程度 5分くらい 3〜5GB
毎日しっかり様子を見たい 10〜15分 7〜10GB
何度もつないで見ていたい 30分以上 20〜30GB

さっきの知恵袋の方(1日10分程度)なら、月10GBあれば足ります。動き検知で自動アップロードする機能まで使うなら、もう少し余裕を見ておくと安心です。

迷ったら、まず10GBあたりから始めて、足りなければ上げる・余れば下げる。この調整でだいたい着地します。最初から大盛りを契約する必要はありません。

SIM内蔵見守りカメラ3製品を横並びで

前置きはこのくらいにして、実際の3製品を並べます。性格がはっきり違う3台なので、まず早見表で当たりをつけてください。

製品名 月額(通信込み) 初期費用 会話 動体検知 お試し 介護保険 回線
みまもりCUBE 5,390円〜(税込・1GB・通信費込み) 3,850円 ○ ○(+1,100円/月) 30日 ○ ドコモ
ユーコとヨーコ 4,950円〜(税込・10GB) 0円 ○ × × × 内蔵ルーター
カシムラ KJ-211 本体買い切り+通信を都度購入 約10,600円(本体) ○ ○(自動追尾) 初回100MB/7日無料 × 3社から自動選択

数字は各社公式・販売店の2026年時点の情報をもとにしています。ひとつずつ、どんな人に向くかを見ていきます。

みまもりCUBE|コンセントに挿すだけ、30日試せる

高齢者の見守りに振り切ったSIM内蔵カメラで、ラムロックという会社が出しています。届いたらコンセントに挿して、あとはこちらのスマホでQRコードを読むだけ。親側の操作はゼロです。機械が苦手な親でも、そもそも触る場面がありません。

料金は月5,390円〜(税込・1GB・1台目、レンタル料と通信費込み)で、初期費用が3,850円。ネットで見かける「4,290円」は本体レンタル分だけの金額なので、実際の支払いで考えるなら5,390円からです。動きの通知がほしい場合は、月1,100円の検知オプションを足すと「玄関のドアが開いたら通知」「ベッドから離れたら通知」といった使い方ができます。夜間も赤外線で映るので、暗い部屋でも様子はわかります。

このカメラの一番の強みは、30日間のお試しがあること。あとで書きますが、SIM内蔵型は実家の電波が届くか挿してみるまで分かりません。合わなければ返せる前提で始められるのは、遠方の見守りではかなり心強いです。

正直な弱点も書いておくと、回線がドコモ固定なので、実家がドコモの入りにくい地域だと映像が不安定になり得ます。ここはお試し期間で必ず確かめてください。要介護認定を受けている親なら介護保険(福祉用具貸与)の対象で、1割負担なら月1,000円台まで下がるという案内もあります。中身の口コミや介護保険の使い方はみまもりCUBEの口コミ・評判に正直に書いたので、本気で候補にするならそちらもどうぞ。

ユーコとヨーコ|会話に振り切った一台

TRINITY(トリニティ)のSIM内蔵カメラで、SIM入りルーターとカメラがセットになっています。こちらも設置はコンセントに挿すだけ。初期費用0円で始められるのが入り口のやさしさです。

料金は通信量で3段階。10GB 4,950円、30GB 6,600円、50GB 7,700円(いずれも税込目安)。家族で何人も見守るとその分だけ通信量を食うので、兄弟姉妹でのぞくなら大きめのプランが安心です。

この製品の性格は、名前のとおり会話にあります。「ご飯食べた?」と声をかける、テレビ電話の延長のような使い方に向いています。電話だと構えてしまう親でも、カメラ越しだと自然に話せることがあるんですね。

ただし、はっきり向き不向きがあります。動体検知がなく、契約は2年から。「倒れていたら通知してほしい」という異常検知目的だと物足りません。お試し期間もないので、いきなり2年契約に踏み切る前に、ユーコとヨーコの口コミ・評判で使用感を確かめておくことをおすすめします。見守りというより「つながり」を重視する人向けの一台です。

カシムラ KJ-211|買い切りで、回線を自動で選ぶ

3台目は毛色が違います。カシムラのKJ-211は、月額の固定費がかからない買い切り型。本体が実売1万円ちょっとで、eSIMが内蔵されています。

いちばんの持ち味は、ドコモ・au・ソフトバンクの中から、電波のいい回線を自動で選んでつなぐこと。みまもりCUBEがドコモ固定なのに対して、こちらは実家がどのキャリアの入りがいいか分からなくても、勝手に強い電波を掴んでくれます。「実家の回線環境がよく分からない」という不安に、製品側で答えてくれる作りです。防水(IP65)で屋外にも置けて、動く人を追いかける自動追尾やマイク・スピーカーでの通話にも対応します。

通信は、初回に100MB/7日ぶんの無料枠が付いていて、それ以降はアプリ内で必要な分を買い足す方式。ここが正直なネックで、継続プランの金額を公式がアプリ内表示にしていて、契約前に月いくらか見えづらいんです。本体は安いぶん、通信費の見通しは自分で確認してから、と思っておいてください。「まず安く1台試して、回線は自分でコントロールしたい」という人に向く選択肢です。

「SIM内蔵は高い」って本当?格安SIM・ルーターと比べてみる

ここまで読んで、「毎月4,000〜5,000円は、正直高くない?」と感じた方へ。その感覚はまっとうです。実は、さきほどの知恵袋の質問にも、回答者からこんな指摘が付いていました。SIMをセットできるカメラは本体が高いので、回線はモバイルWi-Fiルーターで用意して、格安SIM(IIJmioなら月1,000円台)と普通のWi-Fiカメラを組み合わせたほうが安く済む、というものです(Yahoo!知恵袋)。

これは一理あります。実際、「モバイルルーター+格安SIM+Wi-Fi接続のカメラ」を自分で組めば、月の通信費は1,000〜2,000円台に抑えられます。SIM内蔵型の半額以下です。数字だけ見れば、こちらが得です。

ではなぜSIM内蔵型を選ぶ人がいるのか。答えは設定です。ルーターを契約してSIMを挿し、カメラをそのWi-Fiにつなぎ、通信量を見張る。この一式を、遠くの実家で誰がやるか。親が機械に不慣れなら、あなたが帰省して組むしかありません。しかも初期設定でつまずくと、電話越しに直すのは骨が折れます。Wi-Fiなしでカメラを、と相談した人が「それは動画転送で大容量になるから現実的でない」と回答者に問い直されていた場面もありました(Yahoo!知恵袋)。安く上げるほど、手間と知識は自分持ちになります。

だから私の整理はこうです。手間をお金で買うのがSIM内蔵型、手間を引き受けて安く上げるのがルーター+格安SIM。どちらが正解かは、あなたが設定をやり切れるか次第です。この組み合わせ全体を見比べたい方は、Wi-Fi不要の見守りカメラの選び方に道筋をまとめてあります。

あなたに合う1台の選び方(条件別)

3台の性格が見えてきたところで、選び方を条件で分けます。上から順に、当てはまるところで止まってください。

  • 設定を親自身に任せるしかない(あなたが手伝いに行けない)
    → みまもりCUBE。挿すだけで、親は何も操作しません。
  • 要介護認定があって、介護保険を使いたい
    → みまもりCUBE。福祉用具貸与の対象で、自己負担が大きく下がる可能性があります。まずケアマネさんに相談を。
  • 実家がどの携帯回線の入りがいいか分からない
    → カシムラ KJ-211。3社から自動で電波の強い回線を選んでくれます。
  • 月々の固定費をとにかく抑えたい/本体買い切りがいい
    → カシムラ KJ-211。ただし通信費は自分で確認・管理する前提で。
  • 見守りより「会話でつながる」ことを重視したい
    → ユーコとヨーコ。声かけツールとして親しみやすい一台です。
  • とりあえず失敗せず試したい
    → みまもりCUBEの30日お試し。合わなければ返せるので、最初の1台の入り口として一番リスクが低いです。

迷ったら、みまもりCUBEのお試しから始めるのが無難だと思います。私が今から遠方の母に付けるなら、電波を実際に確かめられるこの入り方を選びます。

買う前に確認したい、電波とカメラ拒否

最後に、契約ボタンを押す前に見ておきたい2点です。

電波は、現地で確かめるまで分からない

SIM内蔵型は携帯回線が命綱なので、電波の届かない場所では映りません。山あいや、家の奥まった部屋だと弱いことがあります。設置予定の場所で、手持ちのスマホのアンテナが2本以上立つかを見ておくと目安になります。

とはいえ、いちばん確実なのは実機を挿してみることです。だからこそ、電波が不安なら30日お試しのあるみまもりCUBEか、複数キャリアから自動で選ぶKJ-211が安全側の選択になります。ちなみにオフライン運用は思うより制約が多く、別のカメラで「動体検知の録画はできても24時間の常時録画は無理」と条件を並べられていた事例もありました(Yahoo!知恵袋)。回線ありきで考えたほうが、あとでがっかりしません。

親が「カメラは嫌」と言うかもしれない

これは製品選び以前の話ですが、大事なので書いておきます。カメラを提案すると、「監視されてるみたいで嫌」と返ってくることは珍しくありません。うちの母がまさにそうで、最初に切り出したときは断られました。

無理に押し切らないほうがいいです。もし親が渋っているなら、伝え方のコツを見守りカメラを親が嫌がるときの対処法にまとめました。それでもカメラ自体に抵抗があるなら、映像を撮らないセンサー型の見守りという逃げ道もあります。うちも結局、母が受け入れてくれたのはこちらでした。SIM内蔵カメラは選択肢の一つで、唯一の正解ではありません。

まとめ|Wi-Fiなしでも、今日踏める一歩

実家にWi-Fiがなくても、SIM内蔵型のカメラを使えば親の見守りは始められます。今回の3台を、性格でおさらいします。

  • みまもりCUBE|親は何も触らなくていい。30日試せて、介護保険も使える。最初の1台に選びやすい
  • ユーコとヨーコ|会話でつながりたい人向け。ただし検知はなく、契約は2年から
  • カシムラ KJ-211|買い切りで回線を自動選択。通信費だけは自分で管理する前提

「毎月の固定費が惜しいけど手間はかけられない」ならCUBE、「手間はいとわないから安く」ならルーター+格安SIMという道もある。このあたりを天秤にかけて決めれば、大きく外しません。

今日できるいちばん小さな一歩は、次の帰省か電話のついでに、実家でどの携帯回線の電波が入るかを確かめておくこと。それだけで、どの製品に進むかの判断がぐっと軽くなります。