帰省したら絶対やっておきたい!高齢の親のための「やることリスト」完全版

帰省時に高齢の親と一緒にやることリストを確認する様子

帰省は「確認」だけじゃもったいない

「久しぶりに帰省するけど、親のために何かしてあげたいな」

そう思いながらも、結局何をすればいいかわからないまま帰省が終わってしまった経験はありませんか?

私も以前はそうでした。実家には75歳の母が一人暮らし。年に2〜3回しか帰省できない中で、「顔を見せるだけで十分」と自分に言い聞かせていた時期があります。

でもある時、帰省から戻った後に母から「電球が切れて暗いまま過ごしてる」と電話があって。高い場所の電球交換は、母一人では難しくなっていたんです。

帰省中にやっておけば、すぐ直せたのに。

それ以来、私は帰省前に「やることリスト」を作るようになりました。確認するだけでなく、実際に「やってあげる」「一緒にやる」ことを意識するようになったんです。

この記事では、私が実際に使っている帰省時の「やることリスト」を、優先度別にまとめました。全部やる必要はありません。できることから一つずつ、始めてみてください。

帰省前にやっておくこと

帰省中の限られた時間を有効に使うには、事前準備がカギです。

親に事前ヒアリングしておくこと

帰省の1〜2週間前に、電話やLINEで聞いておくと便利なことがあります。

  • 困っていること・不便なこと(電球切れ、家電の調子など)
  • 買ってきてほしいもの(地元で手に入りにくいものなど)
  • 体調で気になること
  • 会いたい人、行きたい場所

「何か困ってることない?」と聞いても「別にないよ」と返ってくることが多いですよね。

そんな時は具体的に聞くのがコツです。「電球切れてるところない?」「エアコンちゃんと動いてる?」など、項目を挙げて聞いてみてください。

持っていくと便利なもの

事前ヒアリングで出てきた困りごとに合わせて、必要なものを準備しておきましょう。

定番で役立つもの:

  • LED電球(口金サイズを事前確認)
  • 電池各種(リモコン、火災報知器用など)
  • 滑り止めマット、転倒防止グッズ
  • 収納ボックス、ラベルシール
  • スマホの充電ケーブル(予備)

見守り機器を検討しているなら:

  • 事前にAmazonなどで購入して持参
  • Echo ShowやSwitchBotセンサーなど
  • 設定に必要なWi-Fiパスワードを確認しておく

私の場合、Echo Showは帰省前に購入して、実家で一緒に設定しました。その場で動作確認できるので、親も安心してくれましたよ。

【最優先】安全・健康に関わる「やること」5選

時間がなくても、この5つだけは確認・対応しておきたい項目です。

1. 火災報知器の動作確認・電池交換

火災報知器は設置から10年が交換目安です。電池切れで鳴らない状態になっていることも少なくありません。

やること:

  • テストボタンを押して動作確認
  • 電池残量の確認(電池式の場合)
  • 設置から10年以上経っていたら本体交換を検討

2. コンロ周りの安全確認

高齢者の火災原因で多いのが、コンロの火の消し忘れです。

やること:

  • コンロ周りに燃えやすいものがないか確認
  • 自動消火機能付きコンロへの買い替えを検討
  • IHへの切り替えも選択肢に

親が「まだガスで大丈夫」と言っていても、さりげなく「最近のIHは火力も強いらしいよ」と情報提供しておくのも一つの方法です。

3. 転倒リスクのある場所の対策

高齢者の自宅内事故で最も多いのが転倒です。

やること:

  • 段差のある場所にスロープや滑り止めを設置
  • 廊下・階段に手すりがあるか確認
  • 電源コードが通路を横切っていないか確認
  • 浴室に滑り止めマットを設置

特に夜間のトイレ動線は要チェック。足元灯(人感センサー付き)を設置するだけでも、転倒リスクはぐっと減ります。

4. 薬・お薬手帳の整理と確認

複数の病院にかかっている場合、薬が重複していることもあります。

やること:

  • 飲んでいる薬を把握する
  • お薬手帳の保管場所を確認
  • 期限切れの薬がないかチェック
  • 飲み忘れが多いようなら服薬カレンダーを導入

お薬手帳は、緊急時に救急隊員に見せられるよう、置き場所を家族で共有しておくと安心です。

5. 緊急連絡先リストの作成・更新

いざという時に連絡先がわからないと困ります。

やること:

  • 緊急連絡先リストを作成(大きな文字で)
  • 電話機の近くに貼っておく
  • 内容:子どもの連絡先、かかりつけ医、近所の頼れる人

スマホに登録するだけでなく、紙に書いて目につく場所に貼るのがポイントです。パニック時にスマホを操作できないこともありますから。

【おすすめ】見守り・連絡手段の「やること」

帰省は、見守り機器を設置する絶好のタイミングです。親と一緒に設定できるので、使い方も教えられます。

見守り機器を一緒に設置する

私は2年前の帰省で、実家にEcho Showを設置しました。

最初は母も「そんな機械、使えるかしら」と不安そうでしたが、一緒に設定して、その場でビデオ通話のテストをしたら「これなら簡単ね」と喜んでくれました。

帰省中に設置するメリット:

  • 一緒に初期設定ができる
  • 使い方をその場で教えられる
  • わからないことをすぐ質問してもらえる
  • 動作確認を一緒にできる

おすすめの見守り機器:

種類 特徴 おすすめの人
Echo Show ビデオ通話が簡単、声で操作 顔を見て話したい人
SwitchBotセンサー 動きを検知して通知 カメラに抵抗がある親
見守りカメラ 映像で確認できる しっかり見守りたい人

見守り機器の選び方や設定方法は、以下の記事で詳しく解説しています。

スマホ・タブレットの設定を整える

帰省中は、親のスマホ設定を見直すチャンスでもあります。

やること:

  • 文字サイズを大きくする
  • よく使うアプリをホーム画面に配置
  • 不要なアプリの通知をオフに
  • LINEの設定確認(通知音、文字サイズ)
  • 緊急連絡先の登録
  • 迷惑電話対策アプリの導入

「教えるとイライラしちゃう…」という方も多いと思います。私も最初はそうでした。コツは、一度にたくさん教えないこと。今回の帰省では1〜2個だけ、と決めておくと気が楽ですよ。

親にスマホを教えるコツは、こちらの記事でも紹介しています。

定期連絡のルールを決める

見守り機器を設置しても、やっぱり「声を聞く」安心感は大きいです。

決めておくと良いこと:

  • 連絡する曜日・時間帯(例:日曜の夜8時に電話)
  • 連絡手段(電話、LINE、ビデオ通話)
  • 連絡がつかない時のルール(何回かけて出なかったら○○に連絡)

ルールを決めておくと、「今日は電話してこないけど大丈夫かな」という不安も減ります。

【余裕があれば】生活環境を整える「やること」

時間に余裕があれば、親だけでは難しい作業をサポートしましょう。

親だけでは難しい作業リスト

  • 高所作業: 電球交換、エアコンフィルター掃除、高い棚の整理
  • 重いもの: 家具の移動、粗大ごみの搬出、灯油の補充
  • 庭仕事: 草むしり、植木の剪定、落ち葉掃除
  • 買い物: 大きな買い物、重いもの(お米、飲料)の買い出し

一緒にやると喜ばれること

  • 賞味期限チェック: 冷蔵庫・食品棚の中身を一緒に確認
  • 写真の整理: スマホの写真を印刷してアルバムに
  • 不用品の整理: 「これ使ってる?」と一緒に仕分け
  • 家電の使い方確認: リモコン操作、電子レンジの使い方など

不用品の整理は、親にとってデリケートな作業です。「捨てなさい」ではなく、「一緒に見てみよう」というスタンスで。最終判断は親に任せるのがポイントです。

【重要】親と話し合っておくこと

「やること」だけでなく、「話すこと」も帰省の大切な役割です。

さりげなく確認したいこと

直接聞きにくいことも、会話の中でさりげなく確認できます。

確認したいこと さりげない聞き方の例
体調 「最近、病院行った?」
食事 「昨日の晩ごはん何食べた?」
外出頻度 「最近どこか出かけた?」
人間関係 「○○さん元気?」
お金の管理 「ATMは一人で行ける?」

一度にたくさん聞くと尋問みたいになってしまうので、食事中や散歩中など、自然な流れで聞くのがコツです。

将来について話すきっかけの作り方

「介護」「施設」「お金」の話は、切り出しにくいですよね。

でも、いざという時に親の希望がわからないと、本当に困ります。

話すきっかけの例:

  • テレビのニュースをきっかけに(「こういう時どうしたい?」)
  • 知人の話をきっかけに(「○○さんのお母さんが施設に入ったんだって」)
  • 自分の将来の話から(「私も老後のこと考えなきゃなって」)

いきなり深い話をしようとせず、少しずつ話題を出しておくくらいの気持ちで。一度の帰省で全部解決しなくていいんです。

確認しておきたいこと(少しずつ):

  • かかりつけ医の連絡先、持病の情報
  • 保険証・年金手帳・通帳の保管場所
  • 介護が必要になった時の希望
  • 施設に入るとしたらどんなところがいいか

帰省の長さ別「やることリスト」優先順位

帰省の日数に合わせて、優先順位をつけておくと効率的です。

1泊2日の場合

最低限、これだけは。

  • 火災報知器の動作確認
  • 緊急連絡先リストの確認・更新
  • 薬・お薬手帳の確認
  • 転倒リスクのある場所チェック
  • 次回帰省でやることをメモ

2泊3日の場合

見守り機器の設置まで。

  • 上記の最優先項目すべて
  • 見守り機器の設置・設定
  • スマホの設定見直し
  • 定期連絡のルール決め
  • 電球交換など簡単な作業

3泊以上の場合

生活環境の整備と話し合いも。

  • 上記すべて
  • 高所の掃除・整理
  • 不用品の整理
  • 庭の手入れ
  • 将来について少し話す
  • 近所の方への挨拶

次回帰省のために「やったことメモ」を残そう

帰省が終わったら、やったこと・残ったことをメモしておきましょう。

記録しておくと便利なこと:

  • 今回やったこと
  • 次回やること(今回できなかったこと)
  • 次回持っていくもの
  • 親の様子で気になったこと
  • かかりつけ医、薬の情報

兄弟姉妹がいる場合は、情報を共有しておくと協力しやすくなります。LINEグループやGoogleドキュメントなどで共有するのもおすすめです。

まとめ - 帰省を「安心」につなげるために

帰省時の「やることリスト」をまとめました。

最優先(必ずやりたい)

  1. 火災報知器の確認
  2. コンロ周りの安全確認
  3. 転倒リスク対策
  4. 薬・お薬手帳の確認
  5. 緊急連絡先リストの更新

おすすめ(できればやりたい)

  • 見守り機器の設置
  • スマホ設定の見直し
  • 定期連絡ルールの決定

全部やろうとしなくて大丈夫です。最優先の5項目だけでも、やっておく価値は十分あります。

そして、帰省中に見守り機器を設置しておくと、帰省できない間も親の様子がわかって安心です。

私も最初は「見守り機器なんて大げさかな」と思っていましたが、今ではEcho Showで週に何度か母の顔を見ながら話すのが習慣になりました。

次の帰省で、一つでも「やれた!」と思えることがあれば嬉しいです。