「帰省するたびに、親からスマホの使い方を聞かれる…」
そんな経験、ありませんか?
私も毎回、実家に帰ると母から「LINEの通知が来ないんだけど」「この画面どうやって戻るの?」と質問攻めにあいます。最初は丁寧に教えていても、同じことを何度も聞かれると、正直イライラしてしまうこともありました。
でも、ある時気づいたんです。帰省のたびに同じことを聞かれるのは、「その場しのぎ」の対応をしていたからだと。
この記事では、帰省時に親のスマホでやっておくべき設定を優先順位付きのチェックリストでまとめました。時間がない時は最初の5つだけでもOK。次回の帰省まで親が困らないための工夫も紹介します。
【最優先】帰省初日にやるべき5つの設定
まずは「これだけはやっておきたい」という最優先の設定を5つ紹介します。
時間がない時や、親が疲れてしまった時は、この5つだけでも十分です。
1. 文字サイズを見やすく調整する
最初にやるべきは、文字サイズの調整です。
年齢を重ねると老眼が進み、小さな文字を読むのがつらくなります。文字が見づらいと、それだけでスマホを触る気がなくなってしまいます。
「設定どこだっけ?」と親が困っている時、実は画面の文字が小さすぎて読めていないだけ、ということも多いんです。
iPhoneの場合:
設定 → 画面表示と明るさ → テキストサイズを変更
Androidの場合:
設定 → ディスプレイ → フォントサイズ
親と一緒に画面を見ながら、「これくらいが見やすい?」と確認しながら調整してみてください。文字サイズを大きくするだけで、スマホを使うストレスがかなり減りますよ。
2. Wi-Fi接続を確認・設定する
実家にWi-Fiルーターがあるのに、親のスマホがWi-Fiに繋がっていない…というケースは意外と多いです。
Wi-Fiに繋がっていないと、動画を見たりアプリを更新したりするたびに、携帯のデータ通信(ギガ)を消費してしまいます。「今月もうギガがない」という問題の原因は、実はWi-Fi未接続だったりします。
確認すること:
- 実家のWi-Fiに接続されているか
- Wi-Fiのパスワードがスマホに保存されているか
- 家のどこでもWi-Fiが繋がるか(部屋によっては電波が届かないことも)
Wi-Fiルーターの裏側にパスワードが書いてあることが多いので、一度確認して接続設定をしておきましょう。
3. 緊急連絡先を登録する
万が一の時に備えて、ロック画面からでも見られる緊急連絡先を登録しておきましょう。
親が外出先で倒れた時、スマホのロックが解除できなくても、救急隊員が緊急連絡先を確認できます。
iPhoneの場合(メディカルID):
ヘルスケアアプリ → メディカルID → 編集 → 緊急連絡先を追加
「ロック中に表示」をオンにする
Androidの場合(緊急情報):
設定 → 緊急情報 → 緊急連絡先を追加
登録する連絡先は、あなた(子ども)の電話番号がベストです。血液型やアレルギー情報も一緒に登録しておくと、いざという時に役立ちます。
4. LINEの基本設定を確認する
家族との連絡にLINEを使っているなら、基本設定を確認しておきましょう。
確認すること:
- プロフィール写真: 顔写真か、誰だかわかる写真になっているか(「新しいアカウントですか?」と聞かれないように)
- 通知設定: 通知がオンになっているか、通知音は聞こえるか
- 友だち追加設定: 「友だち自動追加」「友だちへの追加を許可」はオフに(知らない人からの追加を防ぐ)
特に通知設定は要チェックです。「LINEが来ても気づかない」という場合、通知がオフになっていたり、通知音が小さすぎたりすることがあります。
5. 画面ロック(指紋認証)を設定する
セキュリティ対策として、画面ロックは必ず設定しておきましょう。
「パスコードを覚えられない」という親には、指紋認証がおすすめです。指を当てるだけでロック解除できるので、数字を覚える必要がありません。
iPhoneの場合:
設定 → Face IDとパスコード(または Touch IDとパスコード)
Androidの場合:
設定 → セキュリティ → 指紋認証
パスコードも念のため設定しますが、親が絶対に忘れない数字(誕生日など推測されやすいものは避けて)にしておきましょう。パスコードは紙に書いて、親だけがわかる場所に保管しておくと安心です。
【余裕があれば】追加でやっておきたい設定
最優先の5つが終わったら、時間に余裕があれば以下の設定もやっておくと便利です。
アプリの自動更新を「Wi-Fi時のみ」に設定
アプリは定期的に更新されますが、自動更新の設定によっては、外出中にも更新が始まってデータ通信量を消費してしまいます。
自動更新は「Wi-Fi接続時のみ」に設定しておきましょう。
iPhoneの場合:
設定 → App Store → アプリのアップデート → オン
(モバイルデータ通信の「自動ダウンロード」はオフ)
Androidの場合:
Google Play → 設定 → ネットワーク設定 → アプリの自動更新 → Wi-Fi経由のみ
これで「知らないうちにギガがなくなっていた」という問題を防げます。
不要なアプリ・通知を整理する
ホーム画面にアプリがたくさんあると、親は混乱してしまいます。
使わないアプリは削除するか、フォルダにまとめてホーム画面をシンプルにしましょう。
特に通知の整理は大切です。通知が多すぎると、本当に大事な通知(家族からのLINEなど)を見逃してしまいます。使っていないアプリの通知はオフにしておきましょう。
よく使う連絡先をホーム画面に追加
「電話をかけるのに手順が多くて面倒」という親には、よく使う連絡先のショートカットをホーム画面に作ってあげると喜ばれます。
ワンタップで電話やLINEができるようになるので、連絡のハードルがグッと下がります。
写真のバックアップ設定
「スマホが壊れたら、孫の写真が全部消えちゃう…」
そんな心配を解消するために、写真の自動バックアップを設定しておきましょう。
iPhoneの場合:
iCloud写真をオン(設定 → [自分の名前] → iCloud → 写真)
Androidの場合:
Googleフォトのバックアップをオン
ただし、無料で使える容量には限りがあります。容量がいっぱいになると追加料金がかかるので、必要に応じて有料プランを検討するか、古い写真は整理するようにしましょう。
次回帰省まで困らないための3つの工夫
設定を終えても、「また同じことを聞かれるんだろうな…」と思っていませんか?
実は、設定だけでは不十分なんです。「困った時にどうするか」を用意しておくことが、次回帰省まで親が困らないためのポイントです。
操作メモを一緒に作る
「何度教えても同じことを聞かれる」という悩み、よく聞きます。
高齢の母親からのスマホ操作の質問に大変な思いをしています。メモを取らず何度も同じ質問を繰り返すので困っています。
Yahoo!知恵袋
この問題の解決策として、操作メモを「一緒に」作ることをおすすめします。
「作ってあげる」のではなく、「一緒に作る」のがポイントです。親自身の手で書いたメモの方が、後で見返した時に思い出しやすいんです。
操作メモの作り方:
- よく聞かれる操作を3つくらいピックアップ
- 親に「どうやるんだっけ?」と聞きながら、親自身に手順を書いてもらう
- 書いたメモを見ながら、実際に操作できるか確認
メモは紙に書いてスマホケースに挟んでおくか、スマホのメモアプリに保存しておきましょう。
遠隔サポートの設定をしておく
電話で「その画面の右上のボタンを押して…」と説明しても、なかなか伝わらないことがありますよね。
そんな時のために、画面を見ながらサポートできる方法を設定しておくと便利です。
iPhoneの場合:
FaceTimeで通話中に「画面共有」ができます。親のiPhoneの画面をあなたのiPhoneで見ながら、「そこを押して」と指示できます。
Androidの場合:
Googleの「クイック共有」や、「TeamViewer」などのアプリを使うと、遠隔で画面を見ることができます。
LINEビデオ通話でも:
ビデオ通話中に親がスマホの画面をカメラに映せば、画面を見ながら説明できます。設定不要で簡単です。
帰省中に一度試しておくと、実際に困った時にスムーズに使えます。
「困った時はここに電話」リストを作る
「わからないことがあったらいつでも電話して」と言っても、親は遠慮して電話してこないこともあります。
そこで、困った時の連絡先リストを作って、見える場所に貼っておきましょう。
リストに入れるもの:
- 携帯ショップの電話番号(契約や故障の相談)
- あなた(子ども)の電話番号
- 兄弟姉妹の電話番号(あなたが出られない時用)
「スマホのことで困ったら、まず○○(あなた)に電話してね。出なかったら△△(兄弟)に電話して」と、優先順位も伝えておくと、親も迷わずに連絡できます。
見守りにつながるスマホ設定
せっかく帰省してスマホの設定をするなら、見守りにつながる設定もしておくと安心です。
位置情報を家族と共有する
「今どこにいるかわかる」というのは、離れて暮らす家族にとって大きな安心です。
iPhoneの場合(「探す」アプリ):
探すアプリ → 自分の位置情報を共有 → 家族を選択
Androidの場合(Googleマップ):
Googleマップ → 現在地の共有 → 家族を選択
設定する時のポイント:
位置情報の共有は、親の同意を得てから設定しましょう。「何かあった時にすぐ駆けつけられるように」と伝えれば、多くの親は理解してくれます。
「監視されているみたい」と感じる親もいるので、押し付けにならないように気をつけてください。
LINEの「既読」を安否確認に活用
特別なアプリを入れなくても、LINEの既読機能で簡単な安否確認ができます。
毎日決まった時間に「おはよう」とLINEを送り、既読がつけば「スマホを触っている=元気にしている」とわかります。
設定しておくこと:
- LINEの通知音を大きめに設定
- 通知が画面に表示されるようにする
- 「毎朝おはようって送るね」とルールを共有
これだけでも、離れていても「今日も元気だな」とわかって安心できます。
もっとしっかり見守りたい方へ
スマホの設定だけでは心配…という方には、見守り専用の機器やサービスもあります。
帰省時に設置すれば、効率的にセットアップできます。
- センサーで見守りたい方: SwitchBotで親を見守る方法 - 人感センサーで親の動きを確認
- 顔を見て話したい方: Echo Showで高齢の親と簡単ビデオ通話 - 「アレクサ、○○に電話して」で簡単通話
「カメラは嫌がられそう…」という方には、センサー型の見守りがおすすめです。
まとめ:帰省時のスマホ設定チェックリスト
最後に、この記事で紹介した設定をチェックリストにまとめました。
【最優先】帰省初日にやるべき5つ
- 文字サイズを見やすく調整
- Wi-Fi接続を確認・設定
- 緊急連絡先を登録(メディカルID / 緊急情報)
- LINEの基本設定を確認
- 画面ロック(指紋認証)を設定
【余裕があれば】追加の設定
- アプリの自動更新を「Wi-Fi時のみ」に
- 不要なアプリ・通知を整理
- よく使う連絡先をホーム画面に追加
- 写真のバックアップ設定
【次回まで困らない】3つの工夫
- 操作メモを一緒に作る
- 遠隔サポートの設定をしておく
- 「困った時はここに電話」リストを作る
【見守りにつながる】設定
- 位置情報を家族と共有
- LINEの既読で安否確認するルールを共有
全部やろうとすると大変なので、まずは最優先の5つだけでも大丈夫です。
完璧を目指さなくても、「前より少し使いやすくなった」と親が感じてくれれば、それで十分だと思います。
親にスマホを教えていると、つい「なんでわからないの?」とイライラしてしまうこともありますよね。そんな時の対処法は「親にスマホを教えるとイライラする時の対処法」でまとめています。
帰省の限られた時間を、親子で楽しく過ごせますように。