「右上のボタンを押して」
「右上ってどこ?」
「えっと、画面の右上に…」
「これ?」
「いや、それじゃなくて…」
離れて暮らす親にスマホの使い方を電話で説明する。これ、本当に難しいですよね。
私も母から「LINEが送れなくなった」「変な画面が出てきた」と電話がくるたびに、言葉だけで説明することの限界を感じてきました。
お互いイライラして、最後には「もういい、わからない」と電話を切られてしまったこともあります。
でも、今は遠隔で親のスマホをサポートする方法があります。
この記事では、離れていても親のスマホトラブルを解決できる3つの方法を、iPhone・Android両方に対応してお伝えします。
親のスマホを遠隔サポートする3つの方法
まず、どんな選択肢があるのかを整理しておきましょう。
| 方法 | 費用 | 難易度 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| キャリアの遠隔サポート | 月額440〜650円 | 簡単 | プロに任せたい人 |
| 無料アプリで遠隔操作 | 無料 | やや難しい | 自分で操作したい人 |
| ビデオ通話で画面共有 | 無料 | 簡単 | 今すぐ試したい人 |
それぞれにメリット・デメリットがあるので、状況に応じて使い分けるのがおすすめです。
では、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
方法1:キャリアの遠隔サポートサービスを使う
一番確実で手軽なのは、携帯キャリアの遠隔サポートサービスを利用する方法です。
親が電話をかけると、オペレーターが親のスマホ画面を見ながら操作方法を教えてくれます。複雑な設定も、プロが遠隔で代わりに操作してくれる場合もあります。
各キャリアの遠隔サポートサービス
| キャリア | サービス名 | 月額(税込) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ドコモ | あんしん遠隔サポート | 440円 | らくらくホンセンターと連携 |
| au | 使い方サポート | 649円 | スマホ以外の機器も対応 |
| ソフトバンク | スマートフォンテクニカルサポート | 550円 | 電話+遠隔操作 |
| 楽天モバイル | スマホ操作遠隔サポート | 550円 | 専用フリーダイヤルあり |
この方法のメリット
- プロが対応してくれるので安心
- 親が自分で電話すればOK(子どもが介入しなくていい)
- シニア向けスマホ(らくらくスマホなど)にも対応
この方法のデメリット
- 月額費用がかかる
- 毎回電話をかける手間がある
- 混雑時は待たされることも
こんな人におすすめ
- 自分で遠隔操作するのは不安
- 親がドコモのらくらくスマホを使っている
- 月額数百円で安心を買いたい
親が契約しているキャリアのサポートに申し込んでおくと、「困ったら電話してね」と伝えるだけで済むので気持ちが楽になります。
方法2:無料アプリで自分が遠隔操作する
「自分で親のスマホを操作したい」という場合は、無料の遠隔操作アプリを使う方法があります。
代表的なのは「TeamViewer」というアプリです。親のスマホにアプリを入れておけば、離れた場所から自分のスマホやパソコンで親のスマホを操作できます。
ただし、iPhoneとAndroidで対応状況が異なるので注意が必要です。
iPhoneの場合:画面共有で「見る」ことはできる
iPhoneには、他人が遠隔で操作する機能がありません(セキュリティ上の理由です)。
ただし、FaceTimeの画面共有機能を使えば、親のiPhone画面を見ながら音声で指示することはできます。
やり方:
- FaceTimeでビデオ通話を開始
- 親側が画面上部の「共有」ボタンをタップ
- 「自分の画面を共有」を選択
- 親のiPhone画面がこちらに表示される
操作自体は親にやってもらう必要がありますが、「その画面の左上を押して」と見ながら指示できるので、電話だけより格段にスムーズです。
Androidの場合:TeamViewerで遠隔操作できる
Androidスマホなら、TeamViewerを使って遠隔で直接操作できます。
必要なアプリ:
- 親のスマホ:TeamViewer QuickSupport(無料)
- 自分のスマホ/PC:TeamViewer Remote Control(無料)
基本的な流れ:
- 親のスマホにTeamViewer QuickSupportをインストール
- アプリを開くと「あなたのID」が表示される
- 自分のスマホ/PCでそのIDを入力して接続
- 親のスマホに「許可しますか?」と表示される
- 親が「許可」を押すと、遠隔操作できるようになる
親に「許可」を押してもらうコツ
TeamViewerを使う際、最初のハードルになるのが「親に許可ボタンを押してもらう」ことです。
親にスマホを持たせましたが、使い方がわからないようで...QUICKSupportを入れてみましたが、相手側で「許可」を押す必要があり混乱するため困っています。
Yahoo!知恵袋
このような声もあるように、「許可って何?」となってしまう親御さんも多いです。
私が実践しているコツ:
- 事前に説明しておく
「これから私のスマホとつなげるね。『許可』って出たら押してね」と電話しながら伝える - スクリーンショットを送っておく
「こういう画面が出るから、青いボタンを押してね」と画像付きで事前にLINEしておく - 一緒にやる
電話をつないだ状態で、「今アプリ開いて」「真ん中に数字出てる?」と一つずつ確認しながら進める
注意点:機種によって対応が異なる
TeamViewerは便利ですが、スマホの機種によってはフル操作できない場合があります。
遠方にいる年老いた母親のスマホ(OPPO)をTeamViewerで遠隔操作したいのですが、フルコントロールできるメーカー一覧に載っていません。
Yahoo!知恵袋
フル操作できる主なメーカー:
- Samsung(Galaxy)
- Huawei
- Xiaomi
- OPPO(一部機種)
- Google Pixel
対応していない場合は:
- 画面を見ることはできる(操作はできない)
- 次に紹介する「ビデオ通話で画面共有」の方法を使う
また、Universal Add-Onという追加設定が必要な機種もあります。親のスマホで「設定」→「ユーザー補助」から有効化する必要があるので、できれば帰省時に一度設定しておくと安心です。
方法3:ビデオ通話で画面を見ながらサポートする
「遠隔操作まではいらない」「今すぐ試したい」という場合は、ビデオ通話の画面共有機能がおすすめです。
LINEやZoomで親と通話しながら、親のスマホ画面をこちらで見ることができます。
LINEビデオ通話で画面共有する方法
普段LINEを使っているなら、追加のアプリは不要です。
やり方:
- LINEでビデオ通話を開始
- 画面右下の「︙」(メニュー)をタップ
- 「画面をシェアする」を選択
- 親のスマホ画面がこちらに表示される
親の画面を見ながら「今見えてるよ、その緑のボタンを押して」と指示できるので、電話だけよりずっとスムーズに進みます。
この方法のメリット
- 今すぐできる(新しいアプリ不要)
- 親自身が操作するので、やり方を覚えてもらえる
- 普段使っているLINEでできる安心感
この方法のデメリット
- 自分が直接操作することはできない
- 親が「画面共有」の操作をできる必要がある
「画面共有のやり方がわからない」という場合は、一度帰省したときに一緒に練習しておくといいですね。
私が実践している方法
ここまで3つの方法を紹介してきましたが、私は状況に応じて使い分けています。
緊急のときはLINEビデオ通話
「LINEが変になった」「急に画面がおかしくなった」など、今すぐ解決したいときはLINEのビデオ通話で画面共有してもらいます。
親の画面を見ながら「それそれ、その×ボタンを押して」と伝えれば、たいていのことは解決できます。
複雑な設定はTeamViewer
アプリの初期設定や、Wi-Fiの接続設定など、手順が多い作業はTeamViewerで私が直接操作します。
電話で「設定を開いて、Wi-Fiを押して、その中の…」と説明するより、自分でやったほうが早いですし、親もストレスがありません。
最後の砦はキャリアサポート
私が対応できないとき、仕事中で電話に出られないときのために、「困ったらドコモショップに行っていいよ」と伝えています。
実際、母は私に聞くより先にドコモショップに行くことも多いです。それでいいと思っています。
完璧を目指さない
高齢の親からのスマホ操作の質問に大変な思いをしています。何度も同じ質問をされて…
Yahoo!知恵袋
こういう悩み、よくわかります。
でも、親がスマホを完璧に使いこなす必要はないと思うようになりました。
電話とLINEができれば十分。あとは困ったときにサポートできる手段があればいい。
そう考えるようになってから、気持ちが楽になりました。
まとめ:状況に合わせて使い分けよう
離れて暮らす親のスマホをサポートする方法は3つあります。
| 方法 | おすすめの場面 |
|---|---|
| キャリアの遠隔サポート | 定期的なサポートを任せたい |
| 無料アプリで遠隔操作 | 自分で直接操作したい |
| ビデオ通話で画面共有 | 今すぐ対応したい |
どれか一つに決める必要はありません。状況に応じて使い分けるのがおすすめです。
まずはLINEのビデオ通話で画面共有から試してみてはいかがでしょうか。特別な準備なしに、今日からできますよ。